はあちゅう

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『はあちゅう』に電通時代のセクハラを告発された広告クリエーター岸氏、
代表取締役辞任と退社を発表

はあちゅうさんとは本名:伊藤春香(いとうはるか)1986年1月22日生 31歳
今、人気の作家でブロガーです。

はあちゅう

神奈川県川崎市出身。慶應義塾大学法学部政治学科専攻卒業。在学中に香港大学へ留学。

大学在籍中にブログをはじめて、卒業旅行の際には企業からスポンサーを募り、タダで世界一周を実現したというツワモノでもあります。

2009年に電通に入社し、コピーライターとして勤務したのち、2011年にトレンダーズに転職。催眠術師資格を保有している。
2011年より同社にてドクターエステ・コスメ専門サイト「キレナビ」の編集長をしていたが、 2013年12月のサイブリッジ社へのキレナビ事業の売却にてその後動画プロモーションサービス「Tubers Channel」担当ならびに「ウーメディアチャンネル」パートナー・マネージャーを務めた。2014年9月に退職し現在はフリーとして、執筆活動や講演活動を行っているが、未だ正社員としての再就職を夢見ている女性でもある。

自らが受けた性暴力について語り、連帯する「#metoo(私も)」

米国で俳優らがハリウッドの大物プロデューサーによるセクハラ被害を告発したことに端を発した「#metoo」の動きは世界中に広まり、日本にも変化を生んでいます。

BuzzFeed Japanもこの動きを後押しするため、「#metoo」に関連した記事を発信し続けている。
その中で、「私も証言したい」と連絡をしてくる人も増えています。

そしてはあちゅうさんもその中の一人。

大学卒業後、2009年に入社した大手広告代理店「電通」でセクハラやパワハラを受けたという。
BuzzFeed Japanは、はあちゅうさんの証言を受け、複数の電通社員に話を聞き、はあちゅうさんが「加害者」と証言した男性にも取材をした。

その男性とは、岸勇希氏。

岸氏は2004年に電通に入社し、その4年後に「コミュニケーションをデザインするための本」を出版。2014年には電通史上最年少でエグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクターに就任し、2017年に独立。株式会社「刻キタル」の代表取締役に就任している。

岸勇希
岸勇希

世界最大級の広告の祭典カンヌライオンズで金賞をとるなど、国内外での受賞歴も多数ある広告業界では日本有数の人物でした。

はあちゅうさんは当時のことを忘れられずにいたという。
最近、岸氏が新たな本を出版したことで露出が増え、その苦しさが蘇ってきたこと、「#metoo」の動きがきっかけとなり、証言することを決意した、と話します。

「体も使えないのか?」

はあちゅうさんは2009年に慶應大学を卒業。同年、電通に入社した。中部支社に配属されたはあちゅうさんは、東京本社への異動を希望していました。

岸氏は当時、すでに本を出版し、業界で著名なクリエイター。新入社員だったはあちゅうさんにとっては、憧れる存在だった。「気にいってもらえたら、早く希望の場所にいけるかもしれないという思いがありました」

岸氏に異動に関する相談にも乗ってもらっていたはあちゅうさんが、これはハラスメントだと感じるようになったのは、中部支社から東京本社に配属が決まった2010年3月頃からだといいます。

「本社に異動した頃、岸さんから『今すぐ飲みの場所に来い。手ぶらで来るな。可愛い女も一緒に連れてこい。お前みたいな利用価値のない人間には人の紹介くらいしかやれることはない』などと言われるようになりました」

「深夜に『俺の家にこれから来い』とも言われました。当時、私は田町に住んでおり、彼の自宅は浜松町だったので、歩ける距離にありました。突然電話がかかってきて、どこで何をしていようと、寝ていても『今から来られないのか』と言われました。『寝ていました』と言うと、行かないでも許してくれることもありましたが、翌日、『お前はこの会社には向いていない。CDC(岸氏が所属していた部署)にきたら深夜対応も当たり前だぞ』と言われました」

呼び出される時間はまちまちだったという。夜10時のときもあれば、深夜1時のときも。岸氏が眠る朝方まで帰ることも許されず、月に1〜2回の頻度で自宅に誘われた。深夜だけに友人を連れて行くわけにもいかず、家に行くときは毎回1人だったという。

「自宅にいくと、黙って正座をさせられて、彼が作業をしているのを延々と横で見させられるか、彼の仕事の功績を聞いて、それを褒め続けたり、岸氏の嫌っている人を一緒にけなすなどさせられたりしました。そして、当時、岸氏は私の友人と付き合っていたのですが、『こうやってこの時間にお前が俺の家にいることを言ったらどう思うかな。お前が誘ってきたことにもできるからな』などと言われました」

「『俺に気に入られる絶好のチャンスなのに体も使えないわけ? その程度の覚悟でうちの会社入ったの? お前にそれだけの特技あるの? お前の特技が何か言ってみろ』と性的な関係を要求されました。『お前みたいな顔も体もタイプじゃない。胸がない、色気がない。俺のつきあってきた女に比べると、お前の顔面は著しく劣っているが、俺に気に入れられているだけで幸運だと思え』と」

「また当時の彼女とのセックスについて『あいつは下手だからもっとうまい女を紹介しろ。底辺の人間の知り合いは底辺だな。お前もセックス下手なんだろ。彼氏がかわいそうだ』などと言われました」

はあちゅうさん本人だけでなく、「平凡な家庭だから-。程度の低い人間と付き合うから-」などと家族や友人、パートナーの人格を否定する発言もあったという。

岸氏からのハラスメントから逃れたいと思ったはあちゅうさんは、岸氏の要求通り数名の友人を紹介した。「お前どうしてあんなしょうもない女紹介するんだよ。自分が何のために俺と知り合ったかなんもわかってないじゃないか。俺の偉大さちゃんと説明したの?」などと言われたこともあったという。

はあちゅうさんは当時、紹介した友人たちに対し、「今は心から申し訳ないと思っています」と話す。

岸氏からはソーシャルハラスメントもあったと証言する。

「私のブログやTwitterは『考えの浅い人間のアウトプットだ』と言われ続けました。特にTwitterは、岸氏のツイートをいち早くリツイートしないと『お前なんでまだリツイートしてないの?』と言われたり、ほかのクリエイターの記事をツイートすると『お前なんであんな記事をツイートしているの』と言われたりしました」

「広告業界では生きていけなくなるぞ」

はあちゅうさんは限界に達し、岸氏との連絡を断つことにした。そう伝えると、岸氏からは「広告業界では生きていけなくなるぞ」などと脅されたという。

2011年11月、はあちゅうさんは2年6カ月務めた電通を退職。PR会社に転職しています。

しかし、岸氏の嫌がらせは退職後も続いたという。

「転職後、電通主催のリクルートイベントに登壇のオファーがありました。しかし、人事に岸氏から、『会社のオフィシャルに、はあちゅうなんか呼ぶな。あいつはどうしようもない女だ』のようなメールがあったと聞きました。関係を断ったことで、退職した後も妨害や嫌がらせは続きました」

その後、岸氏から、はあちゅうさんへの連絡はなかった。しかし、BuzzFeed Newsが関係者への取材を始めた頃、はあちゅうさんに対し、以下のような謝罪文が急にFacebookメッセンジャーで届いている。

お知らせには、岸氏のコメントも掲載されている。

「私 岸勇希は、自分の個人的な問題から、社会を大きくお騒がせしたこと、日頃から信頼を寄せていただき、共にお仕事をさせていただいていた企業をはじめ関係者の皆さまに多大なるご心配とご迷惑をおかけしてしまったことに対する責任を重く受けとめ、株式会社 刻キタルの代表取締役及び取締役を辞任いたします」


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はあちゅうさん投稿の波紋

はあちゅうさんが12月17日に被害を訴えたのを機に、国内のツイート数が急増。
ツイート総数も2日間で世界3位に急上昇しました。

「政治アイドル」として活動する慶応大4年の町田彩夏さん(22)もツイッターで、電通の就職試験で「君みたいな容姿が綺麗な人がハキハキ意見を言うのが気に入らない」「女を武器にしている」などと言われたことを明かし、「声をあげなければ無かったことにされ、きっとこの先も似たようなことが繰り返されてしまいます。だから私も声をあげます」と続けた。

町田彩夏
町田彩夏

町田彩夏

町田さんは取材に対し、「はあちゅうさんの記事を読み、就活当時の悔しさややるせなさがよみがえってきて涙が流れた」と胸の内を明かした。また、就活当時はこうした発言に違和感を抱きながらも「自分がいけないんだ」と思っていたが、ツイートに多くの反響があったことで「初めて、怒っていいことなんだと認識できた」という。

町田さんはこれまでも、セクハラを受けた経験などを発信してきたが、そのたびに「『ブサイクのくせに』『うそつき』といった侮蔑的なコメントが矢のように飛んできた」。今回の「#MeToo」の動きをめぐっても「声を上げようとする人の口をふさぐようなツイートも多い」とし、「そうした行為が声を上げたい人を萎縮させてしまう可能性があるということを、訴え続けたい。声を上げた人を孤立させないことも大事だと思います」と話す。

働く女性向けの雑誌「日経ウーマン」元編集長で淑徳大の野村浩子教授は、「#MeToo」のうねりが起きていることについて「声を上げたら仕事を失う、チャンスをもらえなくなるかもしれない、と沈黙してきた被害者たちの我慢が限界に達した。(はあちゅうさんの告白などで)日本社会の意識も少しずつ変わっていくのではないか」と指摘。

ツイッターでは「以前は私もセクハラくらい笑顔で流すのが正しい対応だと思ってたけど、子供を生んで変わった。もしも私が受けたのと同じようなセクハラを娘がされたら絶対に許せない。いつか大人になった娘の生きる世界が少しでも良いものになってほしいから、私もちゃんと声を上げたい」といった投稿が相次いでいます。

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