旬のジャズとの出会い
ジャズというと、『高尚で大人チックなもの。ちょっと知ってるだけじゃ好きなんて口にできない』といった風に
自分で思い込んで敷居を高めてしまっている人が多いんじゃないでしょうか。
ロックが好きでハードロックにシビれ、現在ではメタルも大好物といった私にとって、当時のジャズの垣根なんて何ともないものでした。
自分が耳で聴いて良いものは良い、悪いものは二度と聴かない。退屈なもの、ツイていけないものは捨てる。
それでいいんじゃないでしょうか。他人がどう批評して聴けとうながしても、無理なものは無理なんです。
そう考えると随分気楽に入り込めて、また楽しくなってくるのもジャズの良いところだと思います。
かつて、ヤフー・メッセンジャー(略してヤフメ)が全盛だった頃、音楽部屋も各ジャンルに分かれてそれぞれ活況でした。
私もメタル部屋、ロック部屋、ブルース部屋、ジャズ部屋と渡り歩き10年ほどで自分のハンドルネーム(略してハンネ)も知れ渡るようになっていました。
私は、常連部屋で、ギターの生演奏を披露したり、WEBカメラやマイクを全員ONにさせて皆が顔を見ながら
話の出来るよう設定させ、各々アルファベット順に自分の好きな曲を掛け合い、また批評して寛ぎました。週末になるとほぼオールで朝まで遊びました。
仲間は日本中だけでなくアメリカ人、フランス人、中国人、韓国人等さまざまでした。
ジャズ部屋なら誰かが例えば今日のテーマ曲として名曲『cry me a river』を選出すると、皆ができるだけ聞いたことのないアーティストのcry me a riverを流すのです。それぞれが数十人分のファイルを持っていて、この曲ならこの人の演奏を聴かせたいと考えているわけです。
中には中東のレアな歌手ばかり聴かせてくれる者もいました。
当時 私も35.000曲ほどを必死に集め聴き比べていました。
いっとき部屋に良く訪れるようになった、アメリカの女性はバークレイ音大のGUITAR課を3年で主席で卒業したばかりで、そのカメラを通しての、ピアノとギターの演奏はすばらしいものでした。またアメリカの若い女性の日常の生活に興味があったので一度メッセンジャーを介して13時間話した事がありました。勿論 彼女の自宅の地下スタジオでピアノやギターの演奏を聴きながら・・・
音楽の話はそこそこにして、アメリカ大陸発見に始まり南北戦争、大統領制、ホワイトハウス、パールハーバー、世界大戦、原子爆弾投下、ベトナム戦争、湾岸戦争に至るまで面白く話しました。
