平田オリザ氏 劇団をセクハラのダシに使われ激怒
演出家の平田オリザさんが、自身が主宰する劇団「青年団」をセクハラのだしに使われたことに激怒している。「劇団の名前を犯罪行為に使われ、はらわたの煮えくりかえる思い」を投稿。
同じ演出家の市原幹也氏が青年団の舞台に出演できるよう口利きをすると匂わせ、セクハラを行っていたという。
平田さんは12月21日、青年団の公式サイトに「市原幹也氏のセクハラ問題について」という文書を投稿。
「私個人としては、劇団の名前を犯罪行為に使われたわけですから、はらわたの煮えくりかえる思いです。被害者の受けた心の傷は長く癒えることはなく、またセクハラは再犯性が強いので、市原氏には二度と演劇界には関わって欲しくないと個人的には思います」と怒りを露わにした。
平田オリザは、日本の現代演劇界で、いまもっとも注目されている劇作家・演出家です。
平田さんは、大学在学中に劇団「青年団」を旗揚げし、以来、一貫した演劇方法論によって、持続的な活動を続けてきました。
彼の提唱する「現代口語演劇理論」という実践的で新しい演劇理論は、『現代口語演劇のために』などの著作にまとめられ、90年代以降の演劇界に強い影響を与え続けています。
「青年団のキャスティングについて、口利きといったことは存在しません」
平田さんと市原氏とはほとんど面識がなく、市原氏が青年団の活動に関わったこともないという。市原氏が「青年団の舞台に立たせてやる」と言っていたことについては、
「青年団の公演のキャスティングは、私が一元的に担っており、劇団内でも最高機密事項として、制作陣にも相談することはせずに決めています。ですから口利きといったことは、そもそも存在しません」と否定した。
青年団はセクハラ・パワハラに厳しい規定を設けており、劇団員が講師を務めたり、客演をしたりするときも異性の参加者と個別に食事をしないように徹底しているという。
「青年団での仕事を紹介してあげる」「俺と寝たら売れさせてやる」
今月12月17日、市原氏へのセクハラを告発するツイートが複数投稿されていました。
その中でも知乃さんは高校生のとき、「青年団での仕事を紹介してあげる」などと言われてセクハラをされたといい、「市原幹也、忘れてないからな。私たちの夢を性欲の捌け口にするな。一生忘れない」と怒りを露わにしていた。
他の女性もツイッターで、「『俺と寝たら売れさせてやる』って言われたな」「青年団の舞台に立たせてやる、とか他の方に言ってたらしい」と被害を訴えていた。

こうしたツイートを受けて、市原氏は12月19日、自身のサイトに「お詫び」を掲載。
「告発の内容には、心当たりがあります」とセクハラがあったことを認めた。そのうえで、「与えた精神的な被害については十分に謝罪をしたいと考えています」「これまでにも他に私の言動によって精神的苦痛を与えた方がいらっしゃる可能性を考え、自分の過去の言動を省みています」と謝罪している。
ということはまだまだ余罪がある言い方ですね!
#MeTooというハッシュタグ
日本でも拡散されている#metooのハッシュタグ。
これほどまでに社会的制裁をもたらすハッシュタグは見たことありません。
はあちゅうさんの告発がきっかけで世の中で闇に葬られていたセクハラ・パワハラがようやく表沙汰になってきました。(はあちゅうさんの記事はコチラをご参照)
女性は勇気を持って告発してほしいですね。まだまだまだまだ潜んでると思いますから。