
歌手 安室奈美恵が2018年9月20日 引退発表
歌手・安室奈美恵が40歳の誕生日となった今月20日、公式ホームページで1年後の引退を表明しました。
安室さんといえば、数々の名曲を世に放って来ただけでなく、1990年代には若い女性たちのカリスマ、ファッションアイコンとして「アムラー」現象も巻き起こし、引退表明が報じられると、「アムロス」現象が広まっています。
安室奈美恵
1977年9月20日生 40歳
沖縄県那覇市出身
歌手、ダンサー、タレント
ジャンル:J-POP、R&B、ヒップホップ、ダンス、エレクトロニック、ロック、ユーロビート
事務所:ライジングプロダクション(1992年 – 2015年)Dimension Point (2015年~)
所属レコード会社:avex
レーベルは:Dimension Point
所属事務所:stella 88
彼女は沖縄県那覇市首里に3人兄妹の末っ子として生まれる。
小学5年生の時、友達の付き添いで沖縄アクターズスクールへ見学に訪れた際、
同校のマキノ正幸校長にスカウトされる。
家庭の事情から月謝が払えないとの理由で一度は入校を断念するものの、
校長に見込まれて異例の特待生として入校します。
またレッスン費用は免除されても通学の交通費が無い為、
小学生時代は片道約1時間半の距離を徒歩で週3日通う生活を送っていたそうです。
1991年、中学2年生の時にアクターズ内で結成されたダンスグループ
“SUPER MONKEY’S”のメンバーに選出される。
地元沖縄で活動中に東京のテレビスタッフの目に留まり、翌1992年より芸能活動を開始。

本当の引退理由は?
この引き際については『カリスマ歌姫の美学』とする声が多いが、一方その理由については明らかにされず、メディアによって報じ方はマチマチです。
業界関係者によるとこの引退は「3年前の独立騒動の余波」だと言われています。
「かなりタブーな話だから、みんなそこを避けて書く。だから足並みがそろっていない」と。
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4.京都の黒幕の盛衰
京都信用金庫の『結束の集い』と安室奈美恵の移籍(http://hip7alfalfa.space/4-sandan/)
をご参照ください。
2014年、安室さんが“育ての親”であるライジングの平哲夫社長に反旗を翻し、『奴隷契約だ』と糾弾。独立騒動が勃発しました。
その際、突きつけた提案書には、印税・報酬への不満や、音楽著作権の譲渡要求があったとされます。
しかし、平社長は安室の才能を見いだし、スターに育て上げた恩人。
そんな平氏に背を向けたことで安室への風当たりが強くなり、活動は停滞しました。
翌2015年8月、週刊誌の報道をきっかけに安室さんの独立問題が浮上。彼女が「これでは奴隷契約」「独立したい」などと事務所幹部に直訴し、2017年まで残っているはずの契約を一方的に終了したいと訴えたとされます。
さらには税理士や弁護士を立てて「印税の配分や報酬の割合を上げる」「原盤権の一部を安室に引き渡す」などといった安室側に有利な再契約の条件を提示。だが、これまで事務所側は「グッズ売上の利益を折半」するなど特別待遇していたこともあり、要求を突っぱねて話し合いはこじれていました。
デビュー以来、世話になっていた事務所に安室が反旗をひるがえしたのは、彼女と公私にわたって親密な関係にある著名イベントプロモーターが独立を焚き付けたことが影響していると言われています。
ところが、この独立騒動によって各メディアで大ハッシングが発生するとイベントプロモーターの男性は「自分は関係ない」と早々に手を引き、頼みの綱を失った安室さんは孤立してしまいます。
「それでも一度は独立を言い出した手前、彼女は引っ込みがつかなくなり騒動は泥沼化。
その影響でスケジュールが組めなくなり、現時点で決まっている仕事が一本もないという状況になっていました。
これでは両者にとって不利益が大きく、レコード契約をしているエイベックスにとっても大損害。
誰も得しない騒動を早期に収めるため、エイベックスが仲裁するような格好で決着となったようです。
移籍によって今後、安室さんは以前よりも有利な条件で仕事ができますが、莫大な定期収入を生み出す過去のヒット曲の原盤権などはそのままライジングプロのものということで“手打ち”になったようです。
新事務所となる『Dimension Point』は、レコード会社の移籍を画策していた安室さんを引き留めるために設立されたエイベックス内のプライベートレーベル。
エイベックスは歌手やスポーツ選手のマネジメントを手掛ける子会社ですが、プライベートレーベルが所属事務所を兼ねるというのは異例中の異例。
今回の騒動がいかに特別なケースなのか窺い知れるというものです。
騒動が収まったことで安室さんは活動再開が可能になり、今後は安心して活躍することができるだろう。
しかし、事務所の稼ぎ頭を失ったライジングプロ側は非常に困った状況になりそうだという。
「ライジングプロは安室離脱の可能性を見越し、モデルの西内まりやを大々的に歌手デビューさせるなど対応策をとっていましたが、安室の穴を埋めるには程遠い。…
SPEEDの再結成を計画するほど追いつめられていましたが、それも上原多香子の夫が自殺した事件の影響で頓挫してしまいます。
アーティスト部門は安室に頼りきっていましたから、かなり厳しい状況です。
今後はモデル・俳優部門の観月ありさと平愛梨が事務所のツートップになりますが、安室離脱の影響を補えるほどの利益を生み出せるかどうかは疑問でした。
安室さんは多い年で年間に80公演もライブが組まれる超ハードスケジュールを強いられていましたが、それも彼女が事務所の屋台骨を支えていた証拠。
彼女がいなくなったことで死活問題に発展しかねません。
沖縄アクターズスクールに通っていた少女時代にライジングプロの平哲夫社長に見初められ、二人三脚でスターダムにのし上がってきた。
しかし、今回の移籍騒動で完全に恩をあだで返すことになったわけです。
どうやら円満どころか非常に後味の悪い移籍となってしまったようだが、あの安室さんが欲に目がくらんで恩人を裏切るようなことをするのだろうか。
このことについては、平氏に対する不信感が根底にあるといえます。
2001年、ライジングプロは25億円という巨額の所得隠しで摘発され、平社長が2年の実刑判決を受けた。この捜査の過程で平氏が『ヤクザ対策費』として数億円の裏金を暴力団関係者にバラ撒いていたことが明らかになったとされ、黒社会との親密な関係も表ざたになったのでした。
馬車馬のように働かされながら待遇が悪かったことも影響し、安室はイベントプロモーターを頼ってライジングプロからの独立を画策したのです。
しかし事務所側が安室バッシングを仕掛けるなどしたために思うようにいかず、結局はライジングプロ以上に”黒いバック”のあるエイベックスを頼ることになったのです。
『安室は、問題が片付く前に個人事務所を作って独立を強行してしまった。法的には束縛できない状態にしても、問題はその“後処理”。
それがないから、業界の猛反発を食らって仕事が激減し、安室は慌てて謝罪姿勢をとった。
最終的に、その戦いに疲弊した安室が責任を認める形で引退を決めたと聞いています。
1年前に引退を宣言したのは当然、これから大きなビジネスになるからで、その収益を事務所サイドと分け合って“落とし前”にするんでしょう。半分が安室の退職金で、半分が和解金、そんな感じでは?』と。
日本の芸能界で大手芸能事務所と戦うのは、竹やりで戦闘機に歯向かうようなもの。
安室さんは結局、ライジングプロとの専属契約を終了後、エイベックスグループの新設レーベルにマネジメントしてもらう形に落ち着き、完全独立はできなかったともいえます。
『活動再開はできたが、タブーを犯した彼女に業界内の目は冷たく、以前のようなプッシュもなくなっていた。ファンクラブビジネスは予想をはるかに下回るもので、コンサートチケットも以前のようなプラチナペーパー化しなくなっていた。
そもそも彼女のワガママだって、ライジングの後ろ盾があったからこそ成り立っていたもの。
昨年末、『NHK紅白歌合戦』の出場をめぐる交渉で、そのワガママが周囲の怒りを買っていた。
仕事先の風当たりを肌で感じて、思うようにいかない個人運営に嫌気が差したのかも』とも言われています。
他にも彼女の”母親の死”を大きく取り上げている記事もありました。
母は身内である叔父に殺害されたという不可解な悲しい事件に直面、しかし徐々に立ち直っていきます。
そしてご主人SUMさんとの5年間の結婚生活にピリオドを打ちます。
息子温大君の養育権を勝ち取り、シングルマザーとして育てていきます。
そして彼も今年2017年には京都の同志社大学に入学するまでになり、彼の将来へのバックアップの為の引退であろうと結ばれています。
しかし!そもそも、こんなに早く引退するなら独立騒動など起こす意味もなかったはずなのです。
スポーツ紙などが、その点は一切、触れていないのも妙なのです。
一連のトラブルが彼女のラストステージを早めたという見立ては、あくまで臆測ながら、あながち間違っていないのではないかと思うのです。
特集番組『安室奈美恵 告白』がNHK総合で放送
今月11月23日NHK総合で10代でデビューした直後の不安や小室哲哉との出会い、19歳で感じていた重圧、さらに結婚や出産、休業、そして母親としての自分などについて語る。
また『NHK紅白歌合戦』『ポップジャム』などNHK出演時の映像も交えながら、当時の安室奈美恵が何を考えていたか、さらに小室のもとを離れたあとの苦難、ライブへのこだわりなどを赤裸々に語るというものです。
(2時間の収録を約1時間で編集)
ただしこの特番出演が今年の紅白出場に繋がることは9割方ないそうです!
先に11月5日に日テレ「独占密着・安室奈美恵!今の思いを語る!」に出演し、「引退自体も、後ろ向きなものではなく、次に進むステップの通過点」とも話しています。
具体的にどういうものなのか大いに期待するところではあります。